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WiMAXの通信速度はどのくらい?通信速度の実測値や速度が遅い場合の対処法

WiMAXの通信速度はどのくらい?通信速度の実測値や速度が遅い場合の対処法

WiMAXに興味はあるものの、実際の通信速度がどの程度出るのか気になる方もいるのではないでしょうか。今回はWiMAXの実際の速度がどの程度なのかまとめました。

月額料金や速度が遅くなった場合の対処方法についても解説しますので、WiMAX導入の参考にしてください。

WiMAXの通信プランやモード

まず、WiMAX +5GとWiMAX 2+の違いなどについて確認しておきましょう。

「WiMAX +5G」と「WiMAX 2+」

WiMAXは「Worldwide Interoperability for Microwave Access」の略で、UQ WiMAXから2009年に登場したサービスです。当初の下り最大通信速度は40Mbpsしかありませんでしたが、2013年にWiMAXの後継サービスWiMAX 2+が始まると、下り最大通信速度は110Mbpsになりました。WiMAX 2+の下り最大通信速度はその後558Mbpsまで改良されています※1

WiMAX +5G※1はWiMAX 2+の後継サービスです。下りの最大通信速度は2.7Gbpsまで向上※2したほか、データ量上限なし(スタンダードモードの場合、800MHz非対応)になりました。これまでは直近3日間に15GB以上の通信があると一律に通信制限がかかっていましたが、現在はそのようなデータ量上限(スタンダードモードの場合、800MHz非対応)はありません。ただし、大量のデータ通信があった場合は混雑する時間帯に通信制限がかかることはあります。とはいえ、従来よりも使いやすくなったことはたしかでしょう。

WiMAX 2+は、WiMAX 2+とau 4G LTEの2回線を使っていましたが、WiMAX +5Gではそれらに加えてau 5G回線も使うようになりました。3つの回線は自動的に最適なものに接続され、これにより高速通信を実現しています。

WiMAX 2+への新規お申し込みは2022年3月31日で終了しており、現在新規で申し込む場合はWiMAX +5Gのプランである「ギガ放題プラス ホームルータープラン/ギガ放題プラス モバイルルータープラン」を申し込むことになります。

  • ※1:5G回線は一部エリアで提供しています。詳しくは下記のサイトよりご確認ください。参考「UQ mobile(モバイル)のサービスエリア」(UQ mobile)
  • https://www.uqwimax.jp/mobile/area/
  • ※2:ベストエフォート型サービスです。記載の速度は技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。エリア内であってもお客さまのご利用環境、回線の状況などにより大幅に低下する場合があります。また、最大通信速度は対応機種により異なります。

WiMAX +5Gの「スタンダードモード」と「プラスエリアモード」の違い

WiMAX +5Gには「スタンダードモード」と「プラスエリアモード」という2つのモードが用意されています。スタンダードモードは初期設定されており、WiMAX 2+エリアと4G LTE 、au 5Gの一部のエリアで、無料で使用できます。プラスエリアモードは月額1,100円(税込)により使用でき、スタンダードモードよりも広いエリアで使用できるのが違いです。

WiMAXルーターの通信速度実測値

WiMAXルーターの通信速度実測値

WiMAX +5Gの下り最大通信速度は2.7Gbps※3ですが、この速度はあくまで理論値のため実際の速度はここまで速くありません。そのため、あらかじめ実際の速度を知っておき、自分が使う目的に不足がないかを確かめておくことが大切でしょう。

ここでは、東京と大阪の実測値の平均をホームルーターとモバイルルーター別に紹介します。データについては「みんなのネット回線速度」から引用しています。

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機種 地域 平均Ping値(ms) 平均ダウンロード速度(Mbps) 平均アップロード速度(Mbps)
ホームルーター
(Speed Wi-Fi HOME 5G L12)
東京 36.66 96.03 14.85
ホームルーター
(Speed Wi-Fi HOME 5G L12)
大阪 55.76 68.48 8.0
モバイルルーター
(Speed Wi-Fi 5G X11)
東京 38.84 64.46 10.84
モバイルルーター
(Speed Wi-Fi 5G X11)
大阪 43.46 117.46 42.44
※2022年11月現在

Ping値とは応答の速さを表した数値です。小さければ小さいほど反応が速いということで、オンラインゲームなどリアルタイムでの反応が重要な場合にはPing値が小さいことが求められます。

表によると、下り速度は平均して85Mbps以上出ていることがわかります。YouTubeを高画質で見る場合に必要な速度は5Mbps程度といわれていることから、通常の使い方であれば十分な速度といえるでしょう。

  • ※3:ベストエフォート型サービスです。記載の速度は技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。エリア内であってもお客さまのご利用環境、回線の状況などにより大幅に低下する場合があります。また、最大通信速度は対応機種により異なります。

WiMAXの通信速度や月額料金

WiMAXの通信速度や月額料金について説明します。

「WiMAX +5G」の通信速度:ホームルーター

WiMAX +5Gを利用できるホームルーターとして「Speed Wi-Fi HOME 5G L12(以下L12とします)」を紹介します。L12の対応回線はWiMAX 2+、au 4G LTE、au 5Gの3種類を自動で切り替えて使用します。下り最大通信速度は2.7Gbps、上り最大通信速度は183Mbpsで、最大通信速度はau 5Gを利用した場合の最大値※4です。実際の速度は前章でも紹介したように、下りで85Mbps以上になります。

L12は最新のWi-Fi通信規格であるWi-Fi 6※5に対応しており、Wi-Fi 5に比べて通信速度が向上しただけでなくさまざまなメリットがあります。例えば、OFDMA(直交周波数分割多元接続)により、従来のOFDM方式と比べて複数端末を接続した場合でも通信が安定しており、最大で40台が接続可能です。

自宅でしかWiMAXを使わないという場合は、Speed Wi-Fi HOME 5G L12がおすすめです。

  • ※4:ベストエフォート型サービスです。記載の速度は技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。エリア内であってもお客さまのご利用環境、回線の状況などにより大幅に低下する場合があります。また、最大通信速度は対応機種により異なります。
  • ※5:OFDMA非対応です。子機側もWi-Fi6に対応している必要があります。

「WiMAX +5G」の通信速度:モバイルWi-Fiルーター

「Speed Wi-Fi 5G X11(以下X11とします)」はモバイルルーターです。対応回線はWiMAX 2+、au 4G LTE、au 5Gの3回線に対応しているほか、下り最大通信速度は2.7Gbps、上り最大通信速度は183Mbpsで、先ほど紹介したL12と変わりません。最大速度が出せるのはau 5Gを利用した場合で、実際の速度も先ほども紹介したとおり、下りで平均90Mbps程度です※6

X11は4,000mAhのバッテリーを備え、約8時間の連続通信ができます。重量も約174gと軽量のため、持ち運びの際に気にならない重さでしょう。

X11はモバイル用途だけでなく、自宅でも使えます。自宅ではWアンテナが内蔵されたアンテナ内蔵クレードルに取り付けることで、安定した通信が可能です。また、クレードルの取り付けにより、有線LANによる接続もできるようになります。自宅だけでなく外出先でも通信容量を気にせずにネットを使いたい場合などは、Speed Wi-Fi 5G X11がおすすめです。

  • ※6:ベストエフォート型サービスです。記載の速度は技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。エリア内であってもお客さまのご利用環境、回線の状況などにより大幅に低下する場合があります。また、最大通信速度は対応機種により異なります。

「WiMAX +5G」の月額料金

WiMAX +5Gの料金プランは「ギガ放題プラス ホームルータープラン/ギガ放題プラス モバイルルータープラン(以下ギガ放題プラスプランとします)」※7が用意されています。月額4,950円(税込)で、「WiMAX +5G はじめる割」を使えば、682円(税込)安い4,268円(税込)で25ヶ月間お得に利用することができます。「WiMAX +5G はじめる割」は1回線1回に限り「ギガ放題プラスプラン」を申し込めば適用されます。

さらに、「UQ mobile自宅セット割 インターネットコース」や「auスマートバリュー割引」が適用されれば、プラスエリアモードの月額利用料1,100円(税込)が無料になるだけでなく、プラスエリアモードでの月間のデータ容量15GBが30GBに増える特典※8を受けられます。「UQ mobile自宅セット割 インターネットコース」の適用を受けるには、「ギガ放題プラスプラン」を利用するほかに、スマホもUQ mobileの「くりこしプラン +5G」に加入する必要があります。プラスエリアモードをよく使う方であれば、この際にスマホの利用もUQ mobileを検討してはいかがでしょうか。

  • ※7:一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合があります。(近接位置に必要です)
  • ※8:「プラスエリアモード」で当月ご利用の通信量が15GB (UQ mobile「自宅セット割 インターネットコース」または「auスマートバリュー」ご加入でギガ放題プラス ホームルータープラン加入者は30GB)を超えた場合、当月末までの通信速度を送受信最大128kbpsに制限します(スタンダードモードのご利用時は対象外です。翌月1日に制限を順次解除します)。
  • ※ご利用されるエリアの混雑状況により速度が低下する場合があります。

WiMAXの速度が遅くなってしまった際の対処法

WiMAXの速度が遅くなってしまった際の対処法

WiMAXを利用していると、突然速度が遅くなってしまうことがあるかもしれません。そうした場合の対処方法を説明します。

ホームルーターの対処法

ホームルーターの場合に速度が遅くなる原因として、次のことが考えられます。

・ 端末の不具合
・ 電波が弱い

まず、端末の不具合について説明します。ホームルーターに接続しているスマホやパソコンの不具合で速度が遅くなることがあります。スマホやパソコンは、長期間使っているといつのまにか調子が悪くなることがあり、こうした場合は端末を再起動してみるとよいでしょう。

また、接続している端末だけでなく、ホームルーター自体が不具合を起こしている可能性もあります。スマホやパソコンの再起動で直らない場合は、ホームルーターの再起動を試してみることもおすすめです。

次に電波が弱い場合について説明します。電波が弱い場合、auやWiMAXの基地局とホームルーター間の電波が弱いのか、ホームルーターと接続端末の間で電波が弱いのかで対応が異なります。まずは、ホームルーターとパソコンをWi-Fiではなく有線LANでつないでみましょう。有線LANで安定して通信ができるのであれば、ホームルーターと接続端末間の電波が弱いと考えられます。

ホームルーターと接続端末間の電波が弱い場合は、距離を短くするとよいでしょう。ホームルーターと、スマホやパソコンを使う部屋が異なる場合は、壁などの影響で電波が弱くなります。スマホやパソコンを使う場所の近くにホームルーターを置くと、通信が安定するでしょう。

基地局とホームルーター間の電波が弱い場合は、ホームルーターの位置を変えてみることがおすすめです。窓際などできるだけ外に近い場所に置いたほうが、壁などの影響を受けずに済み、電波が強くなる可能性が高くなります。

モバイルWi-Fiルーターの対処法

モバイルWi-Fiルーターの場合も、まずはルーター本体や接続端末の再起動を試してみましょう。それでも改善しない場合は、Wi-Fiが不安定になっている可能性があります。Wi-Fiの周波数に2.4GHzが使われている場合、5GHzに変えてみることがおすすめです。

2.4GHzは電子レンジやBluetoothなどほかでも使われているため、干渉を起こして速度が低下することがあります。そのため、5GHzに切り替えると干渉が減り、通信速度が改善される場合もあるでしょう。ただし、5GHzは障害物に弱く、遠くまで届きにくい性質があるため、状況に応じて周波数帯を変えることが必要です。

ほかには、同時接続している端末が多すぎることも考えられます。接続する端末が多すぎるとルーターの負荷が高くなるため、使わない端末は電源をオフにするなど、接続端末の数を最小限に絞ってみるとよいでしょう。

さらに、モバイルルーターの設定で、省電力モードにしていると速度が制限されます。通信速度を最大限に上げたい場合は省電力モードを解除しましょう。

お得に利用でき通信速度が速いUQ WiMAXがおすすめ!

今回はWiMAX +5G※9の速度について解説しました。WiMAX +5Gなら実際の速度も平均で90Mbps程度は出るため快適な利用が可能です※10。UQ WiMAXのホームルーターは電源にコンセントをさすだけで使用でき、配線が複雑になることもありません。

また、家だけでなく外出先でも通信容量を気にすることなくネットを楽しみたい方には、モバイルWi-Fiルーターもおすすめです。「Speed Wi-Fi 5G X11」なら、自宅で使う際もアンテナ内蔵クレードルを使用して安定した通信が可能です。この機会にぜひUQ WiMAXの利用をご検討ください。

UQ WiMAXをもっと詳しく
  • ※9:5Gは一部エリアでの提供です。詳しくは下記をご確認ください。
  • 参考「対応サービスエリア(UQ WiMAX)」
  • https://www.uqwimax.jp/wimax/area/
  • ※10:ベストエフォート型サービスです。記載の速度は技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。エリア内であってもお客さまのご利用環境、回線の状況などにより大幅に低下する場合があります。また、最大通信速度は対応機種により異なります。
  • ※本記事に掲載されている商品またはサービスなどの名称は、各社の商標または登録商標です。
  • ・「au」はKDDI株式会社の登録商標です。
  • ・「Bluetooth®」は、Bluetooth SIG, Inc. USAの商標または登録商標です。
  • ・「Wi-Fi」、「Wi-Fi 6」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。
  • ・「YouTube」は、Google LLCの商標です。