「WiMAXという言葉は聞いたことがあるけれど、どういうサービスなのかまでは把握していない」という人は多いかもしれません。
WiMAXは無線通信技術規格で、無線インターネット回線を利用したサービスのひとつです。
この記事では、WiMAXの概要やモバイルWi-Fiとの違い、WiMAXのメリット・デメリットなどを説明します。最後にはおすすめのWiMAXも紹介するので、WiMAXが気になっている方はぜひご一読ください。
WiMAX(ワイマックス)とは?
WiMAXは「Worldwide Interoperability for Microwave Access」の略称で、マイクロ波を用いた通信方式を指します。携帯電話・スマホの3GやLTEと同じ、無線通信技術規格のひとつです。
WiMAXには、固定通信の「WiMAX」と、スマホやモバイルルーターなどの「モバイルWiMAX」があります。それぞれの規格はWiMAXが「IEEE802.16-2004」、モバイルWiMAXが「IEEE802.16e-2005」で策定されています。
WiMAX 2+とは?
「WiMAX 2+」はWiMAX(モバイルWiMAX)のサービス名称です。WiMAXの最大通信速度は下り最大40Mbpsなのに対し、WiMAX 2+では110Mbpsまで向上しています。
さらに2015年には、WiMAX 2+の通信速度は下り最大220Mbps、2017年には558Mbps(一部エリア)まで向上しました。
WiMAX +5Gとは?
「WiMAX +5G」はWiMAX 2+の後継サービスです。
WiMAX +5GはWiMAX 2+回線だけでなく、携帯通信事業会社のau回線も利用することができるのが特徴です。WiMAX +5Gは、より多くの人がより速くより低遅延で、通信可能な5G回線に接続できるサービスとなります。
モバイルWi-Fiとの違い
WiMAXは、docomo・au・ソフトバンクの携帯通信事業会社が提供するLTEと並ぶ、無線インターネット回線を利用したサービスのひとつです。
一方、Pocket WiFiはワイモバイルを運営するソフトバンクグループの登録商標です。一般的にPocket WiFiという時には、以下の3とおりの解釈ができます。
(1)ソフトバンクが商標を持っているモバイルルーター端末のブランド名
(2)ワイモバイルが提供するモバイルデータ通信のサービス名およびプラン名
(3)無線インターネット回線を使う、モバイル端末(モバイルWi-Fiルーターなどとも呼ばれる)
(1)、(2)がPocket WiFiの正式な言い方ですが、(3)のように一般名詞として使用されるケースも多く見られます。その際には、Pocket WiFiのほか、モバイルWi-Fiルーターなどさまざまな表記で用いられますが、どれもおおむね同じ意味です。
WiMAX(ワイマックス)のおもなメリット・デメリット
端末を持ち運んで無線インターネット回線を利用できるWiMAXには多くのメリットがある一方、デメリットもあります。
ここでは、WiMAXのメリットとデメリットを紹介するので、無線インターネット回線を選ぶ際の参考材料にしてみてください。
WiMAX(ワイマックス)のおもなメリット
WiMAXのメリットは以下のとおりです。
・工事不要で無線インターネット回線を利用可能
・通信速度が速い
・月間データ通信量の上限がない
工事不要でインターネット回線を利用可能
WiMAXは、光回線のような開通工事が不要です。端末が手元に届けば、特に設定などの必要もなくすぐにネット接続を利用できます。端末はお申し込みから数日で手元に届くためインターネット回線をスピーディに用意できます。
光回線の場合は開通工事が必要で、申し込みから開通まで2週間~2ヶ月ほどかかるのが一般的です。引越し先ですぐにネットを使用したい場合や、自分の一存では開通工事が難しい場合などには不便に感じることもあるかもしれません。
その点、WiMAXなら申し込むだけで気軽に自分専用のインターネット回線を用意できるのがメリットです※1。
- ※1:対象エリア外の場合はご利用いただけない可能性があります。
通信速度が速い
WiMAXの通信速度は、「WiMAX HOME 02」や「Speed Wi-Fi NEXT WX06」などの端末はWiMAX 2+になり下り最大440Mbps(一部で558Mbps)※2になります。「Speed Wi-Fi NEXT W06」などWiMAX 2+/4G LTEに対応した端末では、下り最大1.2Gbps※2になるものもあります。
また、「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」や「Speed Wi-Fi 5G X12」などWiMAX +5G対応ルーターでは下り最大4.2Gbps※2と、無線インターネット回線としては通信速度が高速です。
・WiMAX:下り最大40Mbps
・WiMAX 2+:下り最大440Mbps(一部で558Mbps)
・WiMAX 2+/4G LTE:下り最大1.2Gbps
・WiMAX +5G:下り最大4.2Gbps
上記は理論的な数値ではありますが、一般的な光回線の通信速度が下り最大1Gbpsであることを考えても十分な速度といえます。
- ※2:ベストエフォート型サービスです。記載の速度は技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。エリア内であってもお客さまのご利用環境、回線の状況などにより大幅に低下する場合があります。また、最大通信速度は対応機種により異なります。
月間データ通信量に上限がない
WiMAXは月間のデータ通信量に上限がありません。
無線インターネット回線にはdocomo・au・ソフトバンクの携帯通信事業会社が提供する4G LTEもあります。しかし、4G LTEの場合、月間3GB、月間5GBなど、月間のデータ通信量に上限が設けられており、上限を超えて使用すると最大128kbpsの速度制限が課せられます。
WiMAXにも「3日で15GB」を超えて使用すると速度制限が課せられていましたが、現在では「一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合があります」という文言に変わっています。
WiMAX(ワイマックス)のおもなデメリット
WiMAXのデメリットは以下のとおりです。
・専用のルーターが必要
・速度制限がかかることがある
専用のルーターが必要
WiMAXを利用するには、原則としてWiMAX専用のモバイルルーター(端末)が必要です。
光回線でもWi-Fiを利用するにはルーターが必要になりますが、家電量販店で販売しているものなら大抵使用できます。しかし、WiMAXに関しては基本的に契約時に送付されるルーターを使用することになります。
しかし、WiMAX専用のモバイルルーター(端末)ですと、同時接続が可能であったり、種類も多くないので、ルーターに詳しくない方や何のルーターにしていいか分からない方などには、よいかもしれません。
速度制限がかかることがある
前述のとおり、WiMAXは「一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合」があります。
しかし、以前のWiMAXのプランでは、速度制限が課せられてもおおむね1Mbpsで使用可能でした。docomo・au・ソフトバンクの4G LTEでは最大128kbpsの速度制限が課せられることを考えると、WiMAXの速度制限は緩いといえます。WiMAXなら、速度制限中もある程度ネットを利用可能です。
WiMAX(ワイマックス)はどのような人におすすめ?
WiMAXをおすすめできる人の特徴としては、以下が挙げられます。
・月額料金を抑えたい方
・データ通信量を気にせずネットを楽しみたい方
・急な引っ越しや転勤が多い方
月額料金を抑えたい方
WiMAXは、光回線や、docomo・au・ソフトバンクが提供する5G/4G LTEに比べて月額料金が安く済むことが特徴です。
最近では、月額料金がWiMAXよりやや安いクラウドSIMという無線インターネット回線が登場しています。しかし、通信速度や通信品質を考慮すると、多くの人にはWiMAXがおすすめです。
データ通信量を気にせずネットを楽しみたい方
WiMAXは、月間データ容量に上限が無いため、スマホやパソコン等のWi-Fi機器をWiMAXルーターに接続することでたっぷりネットが楽しめます。
ご自宅でも外出先でも、月間データ容量を気にせず使用したい方にWiMAXはおすすめです。
急な引っ越しや転勤が多い方
特にWiMAXをおすすめするのは、ひとり暮らしの方です。光回線のような開通工事が不要で、自宅でも外出先でもデータ通信量を気にすることなく無線インターネット回線を利用できます。
さらに、転勤などで急に引っ越すことになった場合や、旅行に行く時でも、ルーターを持って行くだけで済み、煩雑な手続きが不要な点も魅力です。
料金も手頃で通信速度が速いUQ WiMAXがおすすめ!
WiMAXを導入するなら、契約解除料がなく、月額料金が手頃で通信速度が速いUQ WiMAXがおすすめです。
WiMAXを自宅のみで使用するなら、UQ WiMAXのホームルーターを選びましょう。配線も複雑ではなく、コンセントにACアダプタを差すだけで利用できます。
家でも外でもネットを楽しみたい場合には、持ち運んで使えるモバイルWi-Fiルーターがおすすめです。
UQ WiMAXでは5G対応ルーター※3も豊富に取りそろえ、快適なネット環境を提供しています。
- ※3:5Gは一部エリアでの提供です。詳しくは下記をご確認ください。
- 参考「対応サービスエリア(UQ mobile)」(UQ mobile)
- https://www.uqwimax.jp/mobile/area/
- ※本記事に掲載されている商品またはサービス等の名称は、各社の商標または登録商標です。
- ・「au」はKDDI株式会社の登録商標です。
- ・SoftBankおよびソフトバンクの名称は日本国およびその他の国におけるソフトバンク株式会社の登録商標または商標です。
- ・「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。
- ・docomoは日本電信電話株式会社の登録商標です。
- ※記載の情報は2024年09月時点のものです。